【西荻窪美容室　Yoca】記憶

 

最近、ご旅行に行かれるお客様増えた
先日、初めてご来店していただいた方も旅行好きでそんな話しに

はながさいた
色々なお話を聞く楽しさと羨ましさから昔の旅の記憶に思いを馳せる

 

いつかのモロッコ
8日間の休暇をもらい、精一杯北アフリカの一国を楽しんだ

仕事終わりに成田へ
まだ、ロシア上空を飛行できていたエールフランス航空に乗り、フランス経由で3時間、モロッコはカサブランカへ
モロッコに着いた!
と感じることなくすぐさま列車へ
まず目指すはモロッコのワインの名産地メクネス
カサブランカからどれくらいの時間がかかったのかは覚えていない
列車から見える渇いた土地や土壁の景色はモロッコに着いたことを実感させてくれた
大きな街のメクネス
ここに来たのはサハラ砂漠の玄関口、メルズーガ行きの夜行バスに乗るため
特に目的なし
夜行バスの時間まではまだ大分ある
市街地を目的もなくぶらぶら歩く

割りと都会だが砂ぼこりまいあがる街

異国情緒を感じる

観光地ではない分、アジア人は珍しいのか目線を感じる

わからない言葉を投げかけられる

わかったのはアジアと叫んている人の言葉だけ

おそらく
アジア人を馬鹿にする人が多いのだろう…そんな事を思っている矢先、BackPackにかけていた南京錠が壊れた
あかない！？ガチャガチャと何度試みてもあかない
すべてが詰まっているBackPack

パスポート、お金…
開けられなければ破くしかない…
鍵を壊すか、バッグを破るか
選択肢は一つしかなかった
この日のために購入したBackPackを破くこと
はぁ～　
モロッコ初日なのに…
バッグを破くための何かを探しに…

歩く、歩く

バイク？自転車？なにかの修理してそうな小さな工場をみつける
無理だろうなぁと思いつつ
この南京錠カットできませんか？と身振り手振り

メクネスについてから、アジア人差別らしきことを沢山うけた
１日目にしてウンザリしていた
そんな場所で助けてくれるのかと
不安が不安を呼ぶ
…
メクネスの方々、ごめんなさい、やはり人によるものだと
親子でやられていた２人
とても親身に真剣に、言葉もわからない
いきなり来た日本人によりそってくれた

そして
見事、南京錠をカット
お代もいらないと
そうはいかない
恐らく、みたことないであろう日本円で支払う

やはり
物珍しさに喜んてくれた
心ばかりのお礼を渡しギリギリ夜行バスに乗り込むことができた
ここから12時間だったか15時間だったのか、あまり覚えていない
が、日本の夜行バスとはおおいに違っていたことは鮮明に覚えている
決してリクライニングしない座面、常に消灯、常に爆音BGM
乗車１００%でスマホ会話率５０%
そして隣は元フランス代表のアンリ似のイケメン　
色々なカルチャーを感じつついつの間にか熟睡していた自分を褒めたい

午前５時半、街から程遠いバス停に到着
当然のように迎えは
いない…

まぁ、歩けばつくよね…
さぁ、今回の目的地の一つサハラ砂漠へ!

続く

成田→フランス（飛行機）→カサブランカ（列車）→メクネス（夜行バス）→メルズーガ